2015年6月24日水曜日

不妊の定義が変更になります

  日本産科婦人科学会が、不妊症の定義を変更する方針と発表しました。今までは、「妊娠を望み、2年以上夫婦生活を営んでいても、妊娠に恵まれない場合」としていた2年を1年に変更するそうです。

  これは、晩婚化や女性のキャリア志向などで妊娠を望む年齢が上昇する中、定義の変更で、より早期に適切な不妊治療の受診につながる、としており、国際標準に合わせる形となっています。

  定義通り、2年を待ってから婦人科を受診するよりも早く婦人科を受診して欲しいとの思いからだと思います。妊活を始める場合、特に30代以上の方は、まず婦人科を受診してから始められる事をお勧めします。まず検査をして何も問題が無いと分かれば安心して妊活できますし、もし何か問題があれば早く分かった方が、治療も早いでしょうし、時間のロスも少なくなるでしょう。治療しなければ妊娠につながらない場合もありますので、検査を受けてみましょう。

 また、20代の方でも、20代後半に入ったら、1年に1回は婦人科検診を受けて欲しいです。近年、20代でも婦人科の病気がある方はどんどん増えています。早く分かった方が良い場合も多いですから、 まだ早いと思わず、受けて欲しいです。

 病院で治療を受けながら、当院の治療を併行して受けることも可能です。不安に思うことなどお気軽にご相談下さい。
  

2015年6月23日火曜日

生理周期について①

   私の生理周期は、40日~60日、ひどい時は90日の間隔が空くこともありました。以前は面倒くさい生理がたまにしか来ないのはラッキーなどと考えていましたが、これはとんでもないことでした。生理周期が90日以上間隔が空くと、何らかの病気のサインであるかもしれないからです。また、無月経の状態が続くと、無排卵になり、無排卵による不妊にもつながります女性ホルモンのエストロゲンも減少し、骨粗鬆症にもつながっていきます。

90日以上生理が来ないことを、無月経と呼びます。以下、無月経の種類を分けてみましょう。

生理的無月経… 妊娠、産褥、授乳期、閉経後、初経前

病的無月経
      ・原発性無月経…18歳を過ぎても初経が来ない
   ・続発性無月経…月経が3ヶ月以上停止


ここでは続発性無月経についてみてみましょう。

続発性無月経(月経が3ヶ月以上停止)の原因

・視床下部性
  (ストレス、ダイエットなどの急激な体重減少、摂食障害による)
・下垂体性
・卵巣の機能異常
・多囊胞性卵巣症候群(PCOS)
・高プロラクチン血症       
・子宮内膜の炎症や外傷によって子宮内膜の機能の欠損、子宮内腔の癒着

など

続く

2015年6月12日金曜日

生理が変わる③

スタッフ (36歳)

  生理の質が変わると、それまで面倒で憂鬱だった生理が楽しみなものになりました。そして生理中も普段とそれほど変わりなく過ごせました。私は元々生理痛は無かったのですが、生理痛のある人は、治療によって冷えが改善されると、生理痛も軽減されますし、薬が欠かせないという人も、薬を減らす、無くしていく方向になっていくと思います。
  
  生理痛があって当たり前…と思っている方も多いと思いますが、冷えていなければ生理痛は無くなります。毎回薬が欠かせないほどの生理痛のある方は、1度婦人科の検査を受けていただくことをお勧めします。また特に問題のない方でも、1年に1回は婦人科の検査をすることをお勧めします。最近は20代でも婦人科の病気になる方が多いので、20代でも後半に入ってきたら検査していただきたいです。

   生理は、身体の健康のバロメーターです。経血の量や色、腹痛などによって、自分の身体の状態を教えてくれていると思うと、ありがたい気持ちになりました。
 

2015年6月11日木曜日

生理が変わる②

スタッフ(36歳)

 治療を始めて半年ほど経つと、生理が来る間隔が40~50日の間には来るようになりました。正常な生理周期は28日、23~38日の間とされていますので、普通よりは長い周期ですが、大きな誤差がなく生理周期が安定して来るようになったのは、単純に嬉しかったです。

 さて前回、生理の質が変わったことについて書きましたが、これについて少し説明をしますね。

①経血の色が鮮やかな赤色になった
  体が冷えていると、経血の色が濃い赤紫色や、濃い赤黒になります。私は以前は経血の色を気に留める事はなく、また人と比べることもないので、赤紫色でもこんなものかなと疑問も持たずにいました。ですが治療をしてからの鮮やかな赤色には、本当に経血の色?!と疑ってしまうほどでした。でもこれは治療によって体(特に子宮)が温まった証拠です。経血の色は、鮮やかな赤色~深い赤色~少し暗い赤色が正常と言われています。

②経血がサラサラとして、レバー状の塊がなくなった。
   経血がドロドロして、レバー状の塊がある場合は、子宮が冷えている証拠です。経血はある程度の粘着はあるものですが、ドロドロ~レバー状の塊にまでなってしまうのは冷えによるものです。 
   東洋医学では、この状態を瘀血(おけつ)と呼び、血が滞って、停滞したことにより起こるとしています。また、あまりにレバー状の塊が多い、増えた場合は子宮筋腫の疑いもあるので、婦人科で検査をすることをお勧めします。
   
   経血がサラサラしすぎて、色がピンク色に近い場合は、東洋医学では血虚(けっきょ)、気虚(ききょ)といい、血と気が足りていない状態です。適度なサラサラ~適度な粘着が理想的です。

③経血の量が増えた。   
   経血とは、子宮内膜がはがれて出てきたものです。子宮内膜は、赤ちゃんのベッドと呼ばれるように、受精卵が着床する場所です。内膜が薄いと着床しづらくなります。経血の量がふえたということは、内膜が厚くなった=着床しやすい内膜になった、ということができます。これも子宮の冷えが無くなり、子宮内の血流が良くなったことを意味しています。
   ただし、ナプキンを1時間のうちに変えなければいけないような、あまりにも多量な場合は、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋腫などの病気の疑いもあるので、婦人科で検査をしましょう。

2015年6月4日木曜日

生理が変わる①

スタッフ(36歳) 

 今回は、スタッフである私の治療体験について書いてみたいと思います。
私は、生理が来た時からずっと生理不順で、生理の間隔が40日~60日、長い時は90日来ないこともあり、常に安定しておらず、生理が来る一週間前から眠くなったり、だるくなったりしていました。

 20代前半の時は特に気にしていなかったのですが、20代後半頃からこのままでいいのかと不安になり、婦人科で詳しく検査をしてもらったところ、特に問題は無い、とのこと。病気が無かったのは良かったのですが、何か改善する方法はないか、と考えていた頃、N.O.E温熱治療と鍼灸治療に出会いました。

 週1回の治療を始めて3ヶ月、まず生理の質がかわりました。生理前のだるさ、眠さが減り、月経の血の色が鮮やかな赤色で、経血は、サラサラとした液体で、レバーのような血の塊が減りました。経血の量も増え、10代の頃の量ぐらいになって驚きました。 続く

2015年6月3日水曜日

二人目不妊

患者様 Cさん (38歳) 主婦

 Cさんは、二人目不妊のご相談で来院されました。毎日の家事と子育てで忙しく、自分の体のケアをしていない(できない)という状態でした。お体も冷えが強く出ていましたが、当院に通院されて3ヶ月でご妊娠されました!おめでとうございます。

  二人目不妊は、周りからの理解が少ない場合が多く、誰にも言えずに悩んでいる方は多いです。一人目がすぐにできた場合、一人目は自然に妊娠したから、二人目もすぐできるだろうとご本人も周りも思いがちですが、、一人目の時より年齢が上がっていますし、家事、子育て、仕事と忙しくストレスが多い生活をしていると、妊娠しにくくなることもあります。当院の治療で、ストレスに強い体質改善をすることで、子宝に恵まれやすくなりますよ!お子様を連れて治療を受けることも可能です。ご予約時にご相談下さい。